設計:田辺恵一 + 田辺計画工房
メディア:新建築
この学校は大きく2棟に分かれた中学校と高等学校のコンプレックスの建物である。
2棟に分かれた建物は2F部分で渡り廊下によってつながれ、この階を共有部として、職員室、食堂、ロッカー室、図書室が配置され、各室はボーダレスでどこにいても各室の雰囲気を感じることができる。 照明計画上、各室における照度(機能照明)の設定が違っていて単純に照明器具を配置すると、ボーダレスな空間の連続でありながら、必然的に各室の領域を照明器具の見え方によって分離してしまうことになる。 そこで天井面に取り付く照明器具の配置パターンを方向性の無い配置を選択し、なおかつそれらが緩やかに干渉しあうことで領域を曖昧にしようとしている。 最終的には蛍光灯の配置は一方向に不規則に配置した。これは密度の低い場所(廊下など)では交互の配置が認識されなかった為である。また、施工予算上、器具はボックスを作り天井直付とした。