設計:清水建設
広大な空間とヒューマンスケールとの関係を基本に立ち戻り、
どのように空間を認識させ迷わず回遊させるかを主題とした照明性能計画を進めた。
主観的空間(カニッツァの主観的輪郭を考慮)による空間認知の考えを採用し、
空間壁面の連続がどのように認識されるかを考慮し配灯した。
コミュニケーションコリドーでは約20m間隔で、
ファニチャに組み込んだ照明によって人が集う場のあかりをつくり、
大空間にリズムをつけ、歩きたくなる照明環境を形成することに成功した。
外構照明は建築とランドスケープの様相を可視化した。
特に建築から漏れるあかりはひとの気配を感じる照明を計画した。
防災施設として、常に安心できることに成功した。
家具に人が集まるあかりを設置し、
その連続で空間を把握、誘導できるようにした。
また、空間の境界である壁面、天井面は最低限の照明で
ライトアップした。
アリーナなど大空間では、極力小さなLEDを多数使用し
空間の特性である構造をより立体的に感じさせた。
共通部の廊下なのでは壁面の連続を認識できるように
壁面に照明器具を配置し、その連続性を活かした。