会場構成:aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所、ぼんぼり光環境計画
エントランス部は半透明のプリズムスクリーンの裏側に蛍光灯を配置した。
昔、この場所にはたくさんの下駄箱が、そして、児童たちの声がこだましていたに違いない。
今、廃校を待つこの場所には、いくつもの記憶が交差しているに違いない。
私たちはあえてシンプルなスクリーンと照明をこの空間に挿入することによって過去の記憶のモニュメントとなった。
セゾンアートプログラムの主要企画のひとつである「アートイング展」は、絵画からヴィデオ、インスタレーションに至るまで、さまざまな表現の中に、21世紀の芸術の可能性を展望する展覧会として、1999年から毎年秋に開催されているものです。1999年、2000年は複数の画廊を会場にした若手美術家の個展の集合体として開催され、多くの方に画廊をめぐっていただきました。
第3回めとなる本年の「セゾンアートプログラム・アートイング東京 2001」は、廃校となった新宿区の小学校の教室を会場として開催されます。美術館という場所の有効性が問われている現在、美術業界のシステムに組み込まれていない新たな場所での展覧会のさまざまな可能性について提案します。今回の会場となる校舎は、解体直前ということがあり、学校全体を展覧会に合わせて、自由に使用できることになりました。「生きられた空間・時間・身体」というテーマのもとに新進気鋭の若手美術家を中心に22名(組)が参加し、展示空間をどのようにかたち作っていくかという過程から、ともに考え、ともに作り上げてゆく展覧会です。
また、本サイトでは、「セゾンアートプログラム・アートイング東京 2001」の実現過程を順次ご紹介してゆく予定です。
会期 2001年9月15日(土)-10月5日(金) ※21日間 会期中無休
時間 11:00~19:00(入場は18:30まで)
会場 旧新宿区立牛込原町小学校
東京都新宿区原町2-43 ※都営大江戸線「牛込柳町駅」下車、西口より左方へ出てすぐ
入場料 500円
出品作家
Are You Meaning Company、居城純子、伊部年彦、今泉康子、岡田一郎、小野瀬裕子、風間サチコ、小瀬村真美、小林耕平、小林晴夫、謝琳、鈴木理策、田中功起、デジタルPBX、中尾寛、中川絵梨、西村雄輔、藤城凡子、古厩久子、正木隆、南川史門、山内崇嗣 22名(組)(50音順)
問い合わせ先
セゾンアート・プログラム