works|都市計画<—2015—>

都市計画 進行中 草加市新田駅周辺整備
草薙駅周辺GD整備計画、駅前商店街
仙台定禅寺通りリニューアルPJ
---- 大洗まちあかり
西参道道路整備
南阿蘇鉄道高森駅・交流施設
一ツ木公園連続エリア照明社会実験
川口ハイウェイオアシス+パーキングエリア
草薙駅北口駐輪場
気仙沼大島ウェルカム・ターミナル
上州富岡市街路周辺計画
千葉駅東口駅前広場
気仙沼内湾ウォータ―フロント
気仙沼市内湾魚町防潮堤整備計画
気仙沼海上遊歩道+恵比寿像+浮見堂
南町海岸公園(3号公園)+周辺
気仙沼内湾ウォーターフロント結ユワエル 拓ヒラケル
きりゅう本町6丁目アーケード街照明改善
新桐生駅前広場+県道350
新潟駅周辺整備計画-万代口(南口)
池袋グリーン大通り
     リノベーション1,2期

気仙沼駅前商店街(商和会)
     環境整備計画

釜石市避難誘導環境整備計画
東伊豆町稲取・熱川地区照明環境改善Phase-3
草薙駅南口(県大・美術館口)広場
草薙駅北口(学園口)周辺整備計画
大塚駅北口周辺環境整備計画提案
ウェルネスタウンみつけ照明環境計画
新潟駅高架下バスターミナル
2017 甲府駅南口広場周辺整備
富山駅南口駅前広場関連整備
草薙駅コンコース南北自由通路
天王寺公園エントランスエリア“てんしば”
熱川温泉しおかぜ広場/防災公園
富山市八尾駅前商店街照明環境計画
いわき市久之浜グランドデザイン
     景観整備提案
仙台市地下鉄東西線荒井駅
釜石市大町広場計画

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南阿蘇鉄道高森駅・交流施設(2024/熊本) プロポーザルから完成までの照明計画とまちあかり

建築設計:太田浩史+石田裕也+石島健史/ヌーブ
ランドスケープ設計:Lysning
サイン設計:ペーパーバック+DAY
デジタルサイネージ設計:フォルテッシモ+design301
照明計画:角舘政英+竹内俊雄/ぼんぼり光環境計画

2024グッドデザイン賞
2025照明学会照明施設賞受賞
2024ウッドデザイン最優秀賞 (環境大臣賞)
2025日本空間デザイン賞




照明計画の概要

高森駅は阿蘇カルデラ・南郷谷を臨む、南阿蘇鉄道の終着駅である。
 熊本地震の被災により再建され、線路側を正面に、広いプラットホームと芝生広場を持つ。地形的にプラットホームと市街地がつながり、改札口がないため誰でもアクセスできる特徴がある。また、駅舎は西に沈む夕日を眺めることができる方角に向けられている。
 この独自の配置は、駅舎の配置計画と交通計画を一体化した「グランドデザイン」によって実現した。駅舎は駅舎と交流施設の2棟に分かれ、庇、回廊、塔で繋がれている。木組みの「修羅組み」が天井を支え、各部分で木組みの形を変えることで、異なる機能と美しさを持たせた。周囲にはガラスの垂れ壁が設けられ、夕日の反射や退色対策が施されている。
 交通の乗り換えがスムーズに行えるように設計され、同時に風景を楽しむためのベンチが配置されている。駅舎はフラクタル構造で隅に行くほど複雑にデザインされている。特に阿蘇山を右手に眺め、熊本平野に続く阿蘇カルデラ・南郷谷の地形を望む西側に夕焼けが広がる風景をどこからも感じられるように計画されている。
 夕景を観光資源とすることでナイトタイムエコノミーに結びつき地域活性に繋がっている。

【Sunset light design/サンセットライトデザイン】 

停車した電車の向こうに広がるカルデラの夕焼けの風景をどこからも眺めることができるこの施設において、背景となる夕焼け時における限られたこの時間帯に合わせた照明デザインを最優先に計画した。最終的に収められた木素材の色と光源の色温度の組み合わせを検討し、夕焼け時にこの建物が風景と一体化させることに成功した。

【最小限の単純な光源によるあかりの構成】

建築の特徴である、木組みの「修羅組み」の美しさを最低限の裸電球を最小限に配置して、木組が浮かび上がらせた。広場の境界部である、回廊側は認識できるが、ホーム側は広がるカルデラ景色を優先して特に照明を設置しなかった。特別のライトアップ、演出照明を無くしたことにより、より骨組みの連続性が感じられることとなった。 また、線路側広場のフランキー像/ONE PIECEは唯一積極的にライトアップを行った。

【人のアクティビティーと空間が重なり合うあかり/相関領域の照明計画】

通路両翼に駅舎と交流施設の2つの建築を持ち、いずれも通路を兼ねた大きなホールを中心に小さな直方体が複製された形状個々に、昨日を持ち、そこでの人のアクティビティーと空間性を考慮して、それらがはみ出したり、入れ込んだりとあかりによってより強調させることができた。

【照明性能計画による照明】

・歩行性能
  平場床面の照度は確保しない
  空間認知を助ける照明によって誘導効果を得る
  障害物は夜間も認識できるようにする
  段差部は認識できるように庭園灯など配置している
・暗闇を無くす
  防犯性を高めるために暗闇を無くしている
  人のけはいを感じる「いとなみのあかり」を多用して安心感を得ている
  自分以外の人がどこに居るかを認識できる照明配置した
→結果、建築、ランドスケープの空間特性が夜間浮き上がらせることができた

 駅だけでなく、ロータリーやバス乗降場などの交通計画を含むグランドデザインの包括的な設計が行われた。  照度計画においては場所ごと、機能ごとに事務的に照度を取るのではなく、設計範囲すべての外構照明を加味し、全体として必要最低限の照度を確保できることを達成した。「JIS Z9110:2010に定められた『通路、広場及び公園-歩行者交通-屋外-作業または活動の種類が少ない』」に「JISZ9110:2011 推奨照度」を加味した、床面平均照度3lxを確保した。
 歩行性能としては広場など平場の床面の照度は確保せず、行く先々が認識できる、サイン的な誘導照明を中心に照明計画を行っている。JIS基準は結果的に満足しているが、ある程度JIS基準を確保していることは公共事業として税金を使う上で説明しやすくなった。
 プラットホームにおいては夕景を邪魔しないため最低限のあかりとし照度も殆ど取っていないが、そこに至る動線や線路側段差にあかりを用意し全体として駅機能を満たしつつメリハリのある光環境となった。

まちのあかりイメージ:くまもとアートポリスプロジェクトとして再開発グランドデザインのプロポーザルコンペ時(2018年)から照明の計画を提示した。街とつながる駅舎のあかりのイメージを提示し、熊本地震によって不通になっている、南阿蘇鉄道の終点駅の高森駅を中心として、あらたな街があかりによって変わっていく様を提案した。


Some photos:Takumi Ota→

タワーの照明計画▽



外周、ランドスケープの照明計画▽



建築内部の照明計画▽



建築▽


   一般に駅舎は町を向くようつくられるが、高森駅は反対の線路側を正面として、芝生広場を持つ「とにかく広いプラットホーム」とともに乗客を迎えるようにつくられている。ゆるやかな地形のためにプラットフォームと周辺市街地が地続きであるという地形的条件、車内改札のため改札口がなく、誰もがプラットフォームに入って来られるという南阿蘇鉄道の運行方法、そしてカルデラに沈む夕日を西に眺めることができるという方角の特徴を際立たせようというのが、建物が線路側を向いている理由である。ほかに類を見ない配置が可能となったのは、今回のプロポーザルが建物全体の配置計画だけではなく、ロータリーやバス乗降場などの交通計画を含んだ「グランドデザイン」を募るものであったことが決定的な要因となっている。
   建築は駅舎と交流施設の2つに分かれ、それらを庇、回廊、塔が繋いでいる。天井は三次元相持ち構造の木組みの「修羅組み」で支え、プラットフォーム部では斜めに広げ、回廊では厚みを持たせ、塔では積み重なるように木組みの形を細かく変えた。木組みの周囲にはUVカットフィルムを挟んだガラスの垂れ壁を設け、退色対策、雨仕舞い、そして夕日を照り返す演出を試みている。
   庇と回廊については、交通手段の乗り換えをスムーズに行えるようにする一方、夕日や風景を眺めるベンチ、阿蘇の野花による植栽を要所要所に配置した。交通を待つ時間を可能な限り豊かにしたいと考えたからである。
   駅舎と交流施設は、直方体の四隅に長方形を貫入させ、その四隅もガラス窓やベンチなどで複雑化させるフラクタルな構成となっている。隅部のガラス窓は、芝生広場、阿蘇五岳、鉄道の風景を意識して高さや位置を調整した。手摺子や扉の引き手にミニチュア鉄道のレールを使ったり、夕日鑑賞を促すために時計の文字盤を変えたり、落日後も町に滞在してもらえるよう夜景の演出を行うなど、駅の魅力を高める作り込みも細かく行っている。
   地方公共交通の維持が日本全体のテーマとなるなか、鉄道の魅力を利用者に伝える駅の役割は大きい。高森駅では、観光客が快適に利用できるようするだけではなく、中高生が放課後の時間を過ごせたり、鉄道を見ながらピクニックができたり、町の人々がふと夕日を見に立ち寄ることができるような、生活の一部としての駅づくりを目指した。/ヌーブ(http://neuob.com/)


南阿蘇鉄道高森駅周辺再開発-グランドデザイン作成業務報告書(10Mb)


プロポーザル提案書▽



高森駅建築概要書vor3▽



プロポーザル時のまちへ広がるあかりのイメージ▽

























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