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コンペ・TOKYO LIGHT 「TOKYO夢あかり」(2007/東京都)

設計:ぼんぼり光環境計画+武蔵工業大学小林研

日本を代表する街路として、ここを訪れる人々が安心できる安全性、防犯性を備え、 人のアクティビティーを可視化するための光環境

-CONCEPT-
中央通り(銀座・京橋・日本橋地区)が日本を代表する街路として、
この街で活動する人々の存在を可視化することで、
この街特有の「らしさ」や「賑わい」が生まれ、
出来上がる景観が唯一で特徴的な街路空間となり
時間・時代とともに変化し続けます。
また、「高度な安全・防犯性」を満足することも重要であり、
機能的・演出的な光を使い分けることで
この街の景観に変化が生まれ、
この考え方が省エネにも繋がっていきます。

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まず、私たちは銀座をどう捉えるかを議論した結果、歴史がこの街には必要であり、
現在においてこの歴史観を取り入れないと銀座の意味が無くなるのとの結論に至った。
江戸時代から現在まで、様々な要素がこの街の歴史を作ってきたが、
この街が主に形成された時期をターゲットにした。

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器具はガス灯時代をベースに柳並木をイメージし、柳の葉をモチーフにしたデザインとした。

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器具のスケールは歩道部分と交差点部で分けられ、歩道部は低く、交差点部は機能的にも高くした。
この考え方は均一的な街路に対して、歩行する人にとっての景観的なリズムを与えることにもつながった。

次に私たちは現状の街のアクティビティーを調査した。
壁面のライトアップや看板の光の量、 また1階、2階部分から漏れる光の量などを
昼、夜、深夜などいくつかの時間帯に分けて全て調査した。

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調査の一部

街路灯の必要性の一つとして防犯性があげられる。
私たちは人が多い時間では防犯性は高く、
逆に深夜など人通りが少なくなった場合のほうが防犯性を高くしなければならないと、
いくつかのまちづくり等の調査で明らかにしてきた。
よって、この街路でも店のアクティビティーに合わせて、
歩道部の街路灯の明るさが必要に応じて変化するように計画した。
また、この考え方はより現在の銀座の風景を作り出している
店のアクティビティーを可視化して、銀座らしさ、言い換えれば、
銀座にしかない風景をより強調することともなると考えている。


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夜から深夜へのシーンの移行のイメージ
お店のあかりが点灯している時は付近の街路灯のあかりは減光する。
このことにより、より銀座らしい風景、すなわち銀座にしかない人のアクティビティーが可視化できる。
また、これらは器具を個別に認識する固有の番号を設定して集中制御する。


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また、交差点部に関しては歩行者の巻き込み事故を軽減させるために、危険予知の考え方から照明を行うことを提案している。

次に私たちが検討した項目を記す。

-らしさ-
歴史
空間的特徴
リズムのある光の配置
特別なオペレーション

-街の賑わい-
店舗の表現を街路に最大限表現
街づくりとしての住民参加
情報発信

-高度な安全・防犯性-
人があるくとは
防犯性を考慮した光
交差点の安全性の向上
災害時の情報発信
防犯用Webカメラの設置
街路灯制御

-省エネ-


-最後に-
    特徴的な商店街や街並はどれだけそこにいる人々のアクティビティーを感じさせることができるかである。個が集合して必然的に群としての空間の特徴が現れるのではないか思う。人のアクティビティーを感じることによって安全性と景観の相乗効果が得られ、また、別の調査では意識に残る店舗として外から望んで店の内部空間をより感じられる店舗が優位であった結果がある。このことからも、インフラ(街路、共有廊下など)が目立つことよりももっと重要な要素があると思われる。
    店舗のファサードの一つのあり方として、純粋な看板から内部の人のアクティビティーを街に染み出させるような手法を採用している例が非常に多くなってきているが、ひつとの理由として人が人を呼ぶことへの普遍的な概念があると思われる。
    このコンペでは街を再生、活性化、魅力を増幅するかが問題であると解釈した。銀座という日本を代表するポテンシャルの高い最先端の店舗デザインが並ぶ街並に対して、もっとさまざまな選択肢があってもいいはずであると思った。街路灯の器具デザインによって街が活性化したと言える例を私は知らない。全国の街路がここでの手法を真似ていったとしたら、恐ろしく金太郎飴的な街並みが日本を支配してしまう。しかし多少なりとも救われるのは、地方の方がより先見的な概念でまちづくりを実践していることである。
    店舗のアクティビティーを感じるあかりを計画することは、お店自体の魅力を引き出し、これらが集まる商店街や街並が独特の魅力のある空間となる事を信じている。
(かくだてまさひで)

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