pj_photo

路上アートプロジェクト:RinkLink(1997/東京都)

設計:角舘政英+五反田千恵+佐藤慎也+広瀬俊介+風袋宏幸
メディア:ランドスケープデザインNO11、新建築9712
協賛:金門電気株式会社、スペースデザインカレッジ、松下電工株式会社

Rink Linkは「場所-Rink-、連接-Link-」を合言葉に、谷中地域に住んでいらっしゃる方々の御協力のもとに展開します。主として都市計画・建築設計・照明デザインの仕事をしているメンバーが集まって、「まちづくり」・「景観形成」のひとつの実験として、この路上プロジェクトを企画しました。 今、わたしたちが生活している都市の空間は、主として道路という公的な領域と、道路で区切られたブロックの内側に広がる私有地という私的な領域に二分されています。 そこには「コミュニティ」人や物の関係が発生するための中間的な領域がありません。 現在行なわれているまちづくり・景観形成事業が、どこかリアリティを欠いて見えるのは、その多くが公的領域において展開されているためではないでしょうか。 Rink Linkは、公的領域と私的領域の境界の在り方を問うことから始まりました。

PART1:
「窓明かりの美しい街」(街路照明プロジェクト)では、街路にもれてくる窓明かりや門灯などの光にカラーリングをします。部屋の窓には暖色系、道路に接している駐車場や門などの明かりには寒色系の色を用います。一軒一軒の住宅・その集積からなる谷中の街の空間構成を記号化しつつ、街に住む人々の都市に現われた唯一の断面である「窓」や「門」といった公的領域/私的領域の境界上に発生するプロジェクトです。

PART2:
「都市からの贈り物」(路上展示プロジェクト)では、約100名から提供された、「私=今・ここ」の在る「場所」を採集した作品群をビニール袋にパッキングしリボンをかけて、家の軒先や植木などに展示します。さまざまな「場所」が自在に重複し、流動している現代都市のヴァーチャルな空間を可視化します。さまざまな「場所」が、公的領域と私的領域の境界を自在に飛び越えていく点的な存在である「贈り物」を媒介として「谷中」に連接するプロジェクトです。

いま、わたしたちにとって「コミュニティ」という言葉がどこか空々しいとすれば、新たな人/物/場所の連接を探していかなくてはなりません。 Rink Linkがそんな探求のひとつの手掛かりになれば、と願っています。

角舘政英
六反田千恵(共栄学園短期大学住居学科)
佐藤慎也(日大理工建築学科)
風袋宏幸(FUTAI ARCHITECTS)
廣瀬俊介

場所日時:台東区谷中6丁目近辺.1997年10月25日(土)~11月3日(月)にて行われました。

Page Top Page bak